すすぎ1回で年約1,870円・43時間|洗剤側の表示で見分ける
洗濯機の「すすぎ1回」コースと、洗剤の「すすぎ1回」対応表示はまったく別のものです。判断の基準は洗剤側の表示で、裏面の使用量の目安表まで確認します。節約額は削減水量×1Lあたりの水道単価。30L削減・0.24円/Lなら1回7.2円で、週5回なら年約1,870円、時間は年約43時間です。汗や泥が多い回と乳児の衣類は2回のほうが安全です。
解説
洗濯洗剤の棚に「すすぎ1回」と書かれた商品が並んでいます。すすぎを1回減らせば水道代と時間が浮くという話なのですが、実際いくら浮くのかを数字で見たことがある人は少ないと思います。自分の環境で試算する手順を書きます。
まず、表示の見分け方からです。
Amazonで「すすぎ1回 液体洗濯洗剤 詰め替え」の価格を見る見る場所は3つあります。1つ目は表のパッケージで、「すすぎ1回OK」「すすぎ1回で大丈夫」といった文言が入っています。2つ目は裏面の使用量の目安表で、ここに「すすぎ1回」の記載があるかを確認します。3つ目は洗剤のタイプで、少量で使う濃縮タイプの液体洗剤は対応しているものが多く、粉末や旧来の希釈タイプは対応していないことがあります。
ここで大事な区別が1つあります。洗濯機の「すすぎ1回」コースと、洗剤の「すすぎ1回」対応表示は別のものです。洗濯機側はコースを選べば1回で止まりますが、それは洗剤が1回のすすぎで落ちきる設計かどうかとは無関係です。対応表示のない洗剤ですすぎを1回にすると、成分が衣類に残る可能性があります。判断の基準は洗剤側の表示です。
次に、いくら浮くかの試算です。ここは自分の数字を入れてください。
手順1。洗濯機の取扱説明書か本体のラベルで、標準コースの使用水量を調べます。次に、すすぎ1回ぶんの水量を調べます。取扱説明書に工程別の水量が載っていない機種もありますが、その場合は洗濯槽の水位の目盛りから概算できます。
手順2。水道の単価を出します。上下水道の請求書を見て、請求金額(上水+下水)を使用水量(立方メートル)で割ります。1立方メートル=1,000リットルなので、1リットルあたりの単価が出ます。自治体によってかなり違うので、必ず自分の請求書から出してください。
手順3。かけ算します。すすぎ1回で減る水量(L)× 1リットルあたりの単価(円)= 1回あたりの節約額です。
手順4。年間に直します。1回あたりの節約額 × 週の洗濯回数 × 52週です。
例を1つ置きます。すすぎ1回で30L減り、水道単価が1リットルあたり0.24円だとすると、1回あたり7.2円です。週5回なら年間260回で、約1,870円になります。この0.24円という数字はあくまで例なので、自分の請求書の数字で置き換えてください。
時間も同じように見ます。すすぎ1回ぶんの所要時間は機種によりますが、注水・撹拌・排水・脱水を含めて10分前後です。週5回なら年間で約43時間になります。金額より、こちらのほうを重く見る人もいると思います。
そのうえで、洗剤側のコストと比べます。すすぎ1回対応の濃縮タイプは、1回あたりの洗剤コストが従来品より高いことがあります。 洗剤の1回あたりコストは、価格 ÷ 内容量 × 1回の使用量で出せます。これが従来品より7.2円以上高いなら、水道代の節約は相殺されます。逆に同等以下なら、水道代と時間がそのまま浮きます。ここまで出して初めて「得かどうか」が言えます。
最後に、すすぎを2回にしたほうがよい場面を挙げておきます。
洗剤を規定量より多く入れたときは、すすぎ1回対応でも落ちきりません。使用量の目安は水量や汚れの量に対して決まっているので、多く入れるほど残ります。汗や皮脂が多い衣類、泥汚れ、部屋干しでにおいが出やすい環境も2回のほうが安全です。肌が敏感な人、乳児の衣類も同様です。粉末洗剤を低い水温で使うと溶け残ることがあり、これも2回で流したほうが確実です。
まとめると、すすぎ1回は「洗剤の表示で対応を確認したうえで、条件が合うときに使う選択肢」です。年1,000〜2,000円程度の水道代と、年40時間前後の時間が動く話なので、試算してから決める価値はあります。
本記事は2026年8月9日に書いています。使用水量・水道単価・洗剤の使用量はご自身の機種・自治体・製品の表示でご確認ください。
使い方・探し方の手順
- 洗剤の裏面の使用量の目安表で「すすぎ1回」の記載を確認する。表の文言だけで判断しない
- 洗濯機のコース設定と洗剤の対応表示は別物。対応表示の無い洗剤ですすぎを減らさない
- 取扱説明書か本体ラベルで、標準コースとすすぎ1回ぶんの使用水量を調べる
- 上下水道の請求金額を使用水量(立方メートル)で割り、1000で割って1リットルあたりの単価を出す
- 削減水量 × 単価 で1回あたり、それ × 週の回数 × 52 で年間の節約額を出す
- 洗剤の1回あたりコスト(価格÷内容量×使用量)を従来品と比べ、差額が節約額を食っていないか見る
- 洗剤を規定量より多く入れた回、汗・皮脂・泥汚れが多い回、乳児の衣類はすすぎ2回にする
対象商品と価格
| 対象商品 |
|---|
| 表示を見る場所表のパッケージ、裏面の使用量の目安表、洗剤のタイプ(濃縮液体は対応が多い) |
| 洗濯機のコースとの違い洗濯機の「すすぎ1回」コースと洗剤の対応表示は別物。判断の基準は洗剤側の表示 |
| 節約額の出し方すすぎ1回で減る水量(L)× 1リットルあたりの水道単価(円)。単価は請求金額÷使用量(立方メートル)÷1000 |
| 試算の例30L削減・1リットル0.24円なら1回7.2円。週5回で年約1,870円(単価は自分の請求書で置き換える) |
| 時間の目安すすぎ1回ぶんは10分前後。週5回なら年約43時間 |
| 洗剤側のコスト価格÷内容量×1回の使用量。従来品より7.2円以上高ければ水道代の節約は相殺される |
確認日時点で出典・商品ページに表示されていた金額です。空欄は確認できなかったもので、推定値は入れていません。価格・対象・期限は変動するため、購入前にAmazonの商品ページでご確認ください。
Amazonで「すすぎ1回 液体洗濯洗剤 詰め替え」の在庫と価格を確認するこんな人に洗濯の回数が多く、すすぎ1回対応の洗剤に切り替えるか迷っている人に向きます。汗や皮脂の多い衣類が中心の人、肌が敏感な人は2回のほうが安全です。
ここがポイント
- 洗濯機の「すすぎ1回」コースと、洗剤の「すすぎ1回」対応表示はまったく別のもの
- 判断の基準は洗剤側の表示。裏面の使用量の目安表まで確認する
- 節約額は「削減水量 × 1リットルあたりの水道単価」。単価は自分の請求書から出す
- 例として30L削減・0.24円/Lなら1回7.2円、週5回で年約1,870円。時間は年約43時間
- すすぎ1回対応の濃縮タイプは洗剤コストが高いことがあり、差額が節約分を相殺する場合がある
- 洗剤を入れすぎた回、汗・皮脂・泥汚れが多い回、乳児の衣類は2回のほうが安全
この製品の使用量を自分の洗濯機の水量に合わせるなら 洗濯洗剤の適量計算(ボトルの表記を入れるだけ・本体と詰め替えの1回あたり比較つき)が使えます。
関連記事
参考: www.amazon.co.jp(8月9日確認)